⚫️供花について

葬儀式場において祭壇の両脇に飾られるのが供花(くげ、きょうか)です。傾向としては、これまでよく見られていた白木祭壇だけではなく、花を添えた祭壇や、生花だけの花祭壇にする方も最近は増えています。そのため、祭壇両脇に供花を飾ることで、より華やかな印象になっております。

また、供花は故人への感謝や弔意をあらわすものとして、非常に重要な意味が込められるものです。ご遺族に失礼のないよう、最低限のマナーを心得て置くことが大切です。


「葬儀で供花を出したいと思っているけど、どうしたらいいのか分からない。」「供花とは何かもわからない…」「供花を出す際に気をつけるべきことを知りたい」と考える方必見の供花の種類や手配の仕方、金額などについてご説明させていただきます。


供花とは、くげ・きょうかと言います。通夜や告別式などで故人のご冥福を祈るためにお供えるお花のことで、数にもよりますが、祭壇脇から順に飾らることが多く、供花には出された方々の名前が入った名札を立てて飾ります。


供花の数え方は、1つを「一基」、左右対称の2つの場合は「一対」となり、お名札は故人との関係の深さを御葬家話し合いのもと、祭壇上から並べていきます。

供花を一対で出す地域や、それがマナーと言われていた時代もありましたが、秋田県では一基から出す機会が多くなってきています。

また、供花と同じように葬儀で出されるお花として花環があります。花環は円形状の造花のことで、外花環とも呼ばれており、式場の外の出入り口などに出されることがほとんどです。秋田県では最近ほとんど見受けられなくなっています。

⚫️供花の種類について

菊や白上りの洋花を中心とした、だるま籠やスタンド花、フラワーアレンジメントが主流となっています。
もちろん宗教等により違いがあります。


仏式のお葬式の場合、白をベースとしたお花で落ち着いた「だるま籠やスタンド花」にすることが一般的です。
他にも、胡蝶蘭、百合、カーネーションなども組み込まれていることが多くなりました。


神式の場合、仏式同様、白菊、カーネーション、百合、カスミソウなど、白をベースとして様々な花が使用されます。淡い色合いのお花の組み合わせもあります。


キリスト教式では、白を中心にした洋花のスタンド花やフラワーアレンジメントがあげられるようになっています。


現在の傾向として、洋花で華やかに飾る。

白だけに限らず、様々な淡い色付きの洋花も供花として使用されるようになっています。故人が好きなお花で祭壇を飾り、それに合わせた供花も統一感があっていいものです。


樒(おしきみ)を宗派によっては使うこともあり。

供花の代わりに『樒』(おしきみ)を供える場合もあります。なぜなら樒(おしきみ)には強い香りと毒があり、「邪気を払う」「故人を悪霊から守る」という考えがあったからです。また、仏教の宗派の中でも浄土真宗や日蓮正宗など一部の宗派では積極的にこの樒(おしきみ)が飾られることも多いようです。